振動式応用力除去装置
WC、TiC、Cr3C2 などの耐摩耗、耐熱、耐焼付、耐食、耐酸化性等の材料をコーティングして
機械部品、金型、治工具等を予防保全して寿命を延ばします。
アルミダイカスト・鋳造金型では、高温の溶融アルミ ( 溶湯 ) が
高速で流れるため金型表面に侵食や溶損が生じます。
また加熱による膨張と冷却による収縮によりヒートクラックが発生します。
デポシリーズではサーメット電極をコーティングすることによって
金型の溶損、焼付き、カジリ、ヒートクラックなどを予防、湯流れ性
も向上し製品の不良率を低減します。
バイブロダイン処理の原理
1. 摩耗の予防


溶融アルミは金型内を高速で流れます。 
この時、金型表面に摩擦が生じ摩耗が進みます。


硬度 350-400HMV の金型に対し、サーメット電極による
コーティング層は2000HMV 以上と圧倒的な硬度により
摩耗を予防します。
2. 溶損の予防


金型表面は高温の溶融アルミと接することにより、徐々に溶け出し溶損が発生します。


金型表面にヌレ性の悪い(反応しにくい)材料でコーティングすることに
よって溶損量を1/10程度に抑えます。
3. 焼付き ・ カジリの予防


溶融アルミと金型表面は反応しやすく、
接触面では焼付きが起こりカジリが発生します。


溶融アルミに対してヌレ性の悪い(反応しにくい)皮膜で
金型表面を保護し、焼付き・カジリを予防します。
4. ヒートクラックの予防


金型表面は注湯時の加熱(膨張)と離型剤スプレー時の
冷却 ( 収縮 ) の繰り返しによって応力が蓄積しヒートクラックが
発生します。


コーティングによる金型表面の細かい凹凸に介在する
微小な空気の断熱効果で金型の膨張、収縮を抑え
ヒートクラックを予防します。
5. 湯流れ性の保持 ・ 欠肉の予防


溶融アルミは冷却された金型表面に接触し冷やされ湯流れ性が低下し
製品に欠肉が生じます。


コーティングによる金型表面の細かい凹凸に介在する微小な空気の
断熱効果により溶湯の温度 ・ 流動性を保ち、欠肉を予防します。
6. 溶湯の流動方向の制御 ・ 湯じわの予防


溶湯は金型の設計方案によって流動し、湯境部に湯じわが
発生することが有ります。


湯境部付近に面租度のあるコーティングをすることによって
溶湯の画一的な流動方向を制御し乱流により湯じわを予防します。
プレス加工時のカス上がりは、製品の打痕による不良や2枚打ちによる金型、パ ンチ、ボタンダイ、
治具の破損、損傷などの原因となり、プレス加工をしている 上では切り離せない問題の一つとなっている。
カス上がりの要因は、図①に示すように1)バキュームによる吸着、2)抜きカスのカエリ等による
パンチ切刃への吸着、3)油膜による吸着、4)パンチの磁力 ( 残留磁気 ) による吸着、
5)ダイの圧縮空気による押上げなどが上げられます。
これらの要因に対して、パンチ切刃の加工、パンチにエアー穴をつける ( エアブロー ) 、
パンチにエジェクターピンをつける、パンチの食い込み量を大きくする、ダイ切刃をオールテーパーにする等の
対策があるが、パンチおよびダイスの交換、設計変更、機材調達にコストと時間がかかります。
図②はデポシリースによるコーティング処理の図解です。 パンチの側面と底面にタングステンカーバイドを
コーティング処理することで、耐摩耗性・耐焼付性が付与され、パンチを抜く際の抜き板の持ち上げ、
圧着を防止します。特にステンレス、アルミ等の粘り気のある素材に対して非常に効果的です。( 写真① ・ ②参照 )
ダイの内径、特にボタンダイ等のカス上がりの多いものは、新品またはカス上がりの発生したダイ内面の
パンチ下死点以下にタングステンカーバイドを粗くコーティング処理します。 カス(スクラップ)は、
粗く硬い耐摩耗性のあるタングステンカーバイドによって止められ、パンチに持ち上げられることなく
順に先へ送られトラブルが解消します。 ( 写真③参照 )
コーティング用電極
コードNo.
呼称
適用素材
最高硬度 ( HMV )
WTC - 90 タングステンカーバイド
SK、 SKH、 SKA、
SKD - 11、 SKD - 61、
S50C、 SUS、
その他鋼材
2,000
TC-02 チタンカーバイド
3,200
CC - 01 クロムカーバイド
1,800
VC - 01 バナジュームカーバイド
2,300
TB - 01 チタンボライド
2,600
ZB - 01 ジルコニアボライド
2,200
CMC - 01 コバルト・モリブデン・クロム
600
MO - 01 モリブデン
280
W - 01 タングステン
330
電極写真